最近調べ物をしていて、
うつ病の回復期や軽症うつ病と呼ばれているうつ病について
誤解されているのでは、と思う事があります。
重度のうつ病より、重症の時より
うつ病の回復期は安定してきた状態、などと
説明されていると、とても怖くなります。
うつ病の患者さまがいらっしゃるご家族に、
また周囲の方に、声を大きくして言いたいです。
うつ病は回復期が最も不安定です。「軽症うつ病」などと呼ばれても
けして「病気が軽いから安心」
なんていうものではありません。
うつ病で最も自殺が多いのは「回復期」です。
おそらく「軽症うつ病」の場合も
そうではないかと思います。
重症の時のうつ病は、何をする気力もありません。
自殺する気力すら、ありません。
しかし、うつ病の回復期では、行動力が出てきます。
そして、回復期特有の「波」があります。
この「波」の怖さは、
経験がないとわからないかもしれません。
いったん自分が回復してきて、
元気になったような気がしてきて。
ところが、元気になってきたと思ったのに
また突然「情けない」「生きていても仕方ない」
という気持ちが起こったりする。
やはり治っってきたと思ったのは錯覚だったのか?
辛くて、辛くて、死にたくなる。
なぜ辛いのか?それは本人にもわからない場合があります。
うつ病は「辛くなる病気」だからです。
理由などなくても、辛くて辛くて、たまらなくなる。
元気になったかと思えた時とのこのギャップが
全体的には回復しているのに、周りから見ると
以前に比べたら見違えるように元気でも、
本人にとっては奈落に落ちていくような辛さです。
そこを誤解して、
「もうずいぶん良くなったな。」と周囲の目も
甘くなってしまいます。
主演男優賞を取った柳楽優也さんが
薬を大量に飲んでしまったのも「発作的・衝動的に」
と本人は語っています。
「自殺するつもりはなかった。」と。
一見、そんなに苦しく見えない回復期や
軽症うつ病と呼ばれるうつ病の場合でも
この気分の波は、ゆったりと移り変わるのではありません。
朝は調子が悪いけれど、夕方になると元気になってくる。
こうしたうつ病特有の日内変動も確かにあるでしょう。
でも、それとはまた別に、うつ病の気分の波は
バーコードのように、デジタルに変わるのです。
本人も、そういうものと思っていない事が多いです。
それが「発作的に」という形になるのです。
うつ病の回復期ほど、家族や周囲が寄り添い、
うつ病から回復しようとしている大切な家族を
支えていく必要があります。
しかし、家族の方も、恋人、お友達、周囲の方も
長いうつ病とのたたかいの中で、
疲れ切ってしまっては、共倒れになるか、
本人に八つ当たりしたくなるか。(私もよくあります。--;)
それでは、うつ病の方を支えていくのが難しくなります。
だからこそ、対応の技術を学び、寄り添う術を学び
なぜ八つ当たりしたくなるのかを知り、
そして、相談できる人を持ち、
互いに支えあう場が必要だと痛切に感じます。
自殺を企てて成功する確率は100分の1、
と統計上は言われているそうです。
最近では年間3万人以上の方が自死されるそうですが
そうすると年間300万人の方が自殺を企てている計算です。
確立は100分の1でも、その「1」が…。
かけがえのない人ではありませんか?
「1」になってもいい人ですか?
おどしているわけではありませんが…。
私の知っている方でも3人の方が亡くなっています。
だから、お伝えしたいのです。
1人は、私が事情で転院した後でしたが、
かかっていた精神科のクリニックの医師でした。
うつ病をよく知っているはずの。
でも、その不安定な波を何度も繰り返しながら
よくなっていくのが、うつ病の回復期の特徴です。一番不安定だけど、
治る過程なのです。
そこで無理をして、再発というケースも多いです。
でも、螺旋階段のようでも、その先にドアがあるんです。
そこさえ、大事に、理解して、乗り越えれば。
うつは病気です。ただの病気だから、必ず治ります。うつ病家族の対応マニュアル増田泰司先生は、とてもいい方です。
必ず、力になっていただけます。
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